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 '13全日本スーパーモタード選手権 第5戦
   日時● 2013年8月18日(日)
   会場● スポーツランドSUGO(宮城県)
   天候● 晴れ時々曇り



今季から新体制でスタートした、スーパーモタードレースの日本最高峰となる全日本スーパーモタード選手権。日曜1DAY開催で、年間7戦が設定されているこのシリーズの第5戦は、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。

使用されたコースは、レーシングカートでの走行を前提につくられた全長952mの西コース。コース幅は約9mと狭く、パッシングポイントは少なめ。ウッドボードによるジャンプ台を含む第1ダートと、フープスを中心に構成された第2ダートが設けられた。天候は、晴れ時々曇りで、気温は最高34度まで上昇した。








トップクラスのS1プロは、排気量290〜450ccの4ストマシンと175〜250ccの2ストマシンが参戦可能で、タイムアタック方式の予選と決勝2レースを同じタイヤで走るというレギュレーションが採用されている。エントリー台数は14台。予選をトップでクリアしたのは増田智義(#4)。2番グリッドに僅か0.046秒差で地元の森田一輝(#2)、3番グリッドにポイントリーダーの佐合潔(#1)が森田と0.035秒差でつけた。また決勝スタート2列目には、4番グリッドに三苫進(#5)、5番グリッドに五十住洋佑(#10)、6番グリッドに金児隆太(#3)が並んだ。


15周による決勝のヒート1。ホールショットを奪ったのは増田。3コーナー付近で佐合は後続に抜かれ、1周目を増田、森田、五十住、谷田部高則(#7)、佐合、金児、坂牧隆夫(#13)、三苫の順でクリアした。レース序盤、増田と森田は接近戦を演じながら3番手以下を徐々に引き離し、その後方では五十住、矢田部、佐合が僅差の3番手争いを展開。そこから少し離れて、金児と坂牧が6番手争いを繰り広げた。4周目、矢田部が五十住を抜いて3番手に浮上。しかし矢田部は、5周目にエンストを喫して大きく後退。これで4番手に浮上した佐合は、8周目にようやく五十住を抜いて3番手に順位を回復した。

レース中盤以降も、増田と森田は後続を大きく引き離して、テール・トゥ・ノーズのトップ争いを展開。3番手の佐合は五十住からリードを奪って単独走行となり、五十住の後方にはレース中盤に坂牧を振り切った金児が迫った。そして10周目、金児が五十住を抜いて4番手に浮上。レース終盤、森田はなおも増田の背後に迫ったが、先行する増田が冷静な走りを続けてトップチェッカー。前戦ヒート1に続いて勝利を手にした。2位には森田、3位には最後まで単独走行となった佐合、4位には金児、5位にはラストラップに坂牧の猛追を受けながら順位を守った五十住、6位には坂牧が入賞した。


決勝ヒート2も、予選の結果順でグリッドに着き、15周により競われた。ホールショットを奪ったのは、再びポールポジションの増田。これに森田、佐合、三苫、五十住、谷田部、金児、坂牧が続いた。レース序盤、増田、森田、佐合の3名は、僅差のトップ集団を形成しながら後続を引き離し、三苫、五十住、谷田部、金児が第2集団として4番手争いを繰り広げた。レースが中盤に入っても、このグループ形成に変化はなく、周回ごとにやや差が開いたり縮まったりはしたものの、依然として接近戦が続いた。

レースが終盤に入ると、増田、森田、佐合のトップ争いはさらに激しくなり、第2グループでは三苫が1秒ほど五十住からリードを奪った。12周目、それまで5番手を守ってきた五十住が転倒により後退。これにより三苫は、さらに後続とのアドバンテージを広げることになった。3台によるトップ争いは、最終ラップまで続く緊迫した展開。しかし順位変動はなく、増田が再びトップチェッカーを受けて両ヒート制覇を達成。2位に森田、3位に佐合と、表彰台のメンバーはヒート1と同様になった。4位には三苫、5位には谷田部、6位には金児が入賞した。







排気量460cc以上の4ストマシンによるアンリミテッドと、290〜450ccの4ストマシンおよび175〜250ccの2ストマシンから成るS1が混走して競うS1オープン。タイムアタックをトップで通過した新井誠(#41)は、7周の予選レースで制限時間内にコースインしなかったペナルティとして最後尾スタートとなり、4番グリッドから決勝に臨むことになった。決勝ポールポジションは渋井健(#69)。2番グリッドに吉田雄一(#1)、3番グリッドに青木優治(#3)が並んだ。


15周の決勝レースは、吉田のホールショットでスタート。渋井が2番手、青木が3番手で1周目をクリア。その後方には、鶴岡良行(#39)、新井、千葉智(#5)が続いた。2周目、渋井が転倒して7番手に後退。これにより吉田がやや先行し、青木、鶴岡、新井が集団でこれを追い、間隔を開けて千葉を先頭とした5番手集団が形成された。

レース中盤、吉田、青木、鶴岡、新井の4台がトップグループを形成。レースが終盤に入った11周目、新井が鶴岡と青木を抜いて2番手にポジションを上げた。勢いに乗る新井は、そのまま吉田の背後に迫ったが、吉田も粘りをみせてトップをキープ。最後まで順位を守ってトップチェッカーを受けた吉田が、今季2勝目を挙げた。2位に新井、3位に青木が入って表彰台に登壇。鶴岡が4位、千葉が5位、予選9番手から追い上げた木下裕規(#4)が6位に入賞した。







S2クラスには、排気量175〜250ccの4ストロークマシンと100〜125ccの2ストロークマシンがエントリーできる。今大会の出走は14台。7周の予選レースを濱原颯道(#47)がトップでゴールし、これに土井原弘樹(#19)、金子和之(#12)が続いて決勝フロントローに。2列目には、古川和由(#21)、三井正勝(#17)、井深泰治(#8)が並んだ。


決勝は、他のクラスと同じく15周。そのスタートで、ポールポジションの濱原がやや遅れ、土井原と金子がこれを抜いて1コーナーに進入。1周目を、土井原、金子、濱原、古川、三井、予選7番手の輿水拓弥(#46)の順でクリアした。レース序盤、土井原、金子、濱原の3台が4番手以下をやや離してトップグループを形成。この中で濱原は、4周目に金子を抜くと、そのままトップの土井原に肉迫した。

ところが6周目、濱原はダートセクションで転倒して7番手に後退。これによりトップ争いは土井原と金子の2台に絞られた。その後方では3番手をキープする古川に対して、4周目に5番手へと浮上した輿水が接近する展開。レース後半、一時は金子が土井原のすぐ背後に迫った。しかし最後は、土井原が金子との差を拡大。そのままトップチェッカーを受け、土井原が初優勝を達成した。2位には金子が入賞。終盤まで続いた3番手争いは、ラストラップに輿水が古川を抜いて3位表彰台に登壇。古川が4位、濱原が5位、予選8番手から追い上げた佐々木啓之(#34)が6位となった。






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